2023年11月26日(日)、高校生が隼Lab.の大人や同世代の仲間と出会い、自分の未来について考えるイベント「はやぶさハイスクール」を開催しました!
イベント開催から早2ヶ月が経過しましたが、参加した高校生の思いや人生の先輩からの言葉、そしてこのイベントが多くの高校生の人生を変えるきっかけとなりましたので、イベントの様子をご紹介します。
はやぶさハイスクールは、自分の未来に悩み考えている高校生に「働き方に正解はなく、色々な未来の姿・形があることを知ってほしい」という思いから、隼Lab.コミュニティマネージャー澤が立ち上げたイベントです。
“人生の先輩”として、幅広い豊かな人生を送る隼Lab.の入居企業のみなさまにご協力をいただき、経験談やヒントを交えながら、高校生一人一人がさまざまな“未来”について考える機会を提供する といった内容になっています。
私自身、高校卒業後は大学進学を目指していましたが、受験に失敗。改めて学びたい事に向き合った時、「本当に大学に行きたいのか?」と頭の中で悩み続け、先が見えず不安な気持ちでいました。しかし、担任の先生をはじめとする周りの大人のサポートがあったことで、大学での学びを通してやりたい事を見つけるよりも、ひと足早く社会に出て実践をしながら学びを重ね、自分が夢中になれることを見つけていきたい!と、大学進学しか頭になかった自分に新たな選択肢を作ることができました。
その結果、隼Lab.の入居企業に就職をすることができ、出向という形ではありますが、今ではこうして憧れだった隼Lab.のコミュニティマネージャーになることができました。
こんな私自身の経験から、学校や家庭では出会えない大人達との出会いが人生を変えると実感しているため、今の高校生にも、自分の可能性をさらに広げるきっかけを作りたいと思い、イベントの開催に至りました。
正直な想いをお伝えすると、イベント当日がテスト期間中だったことと、私自身が高校生との関わりがないことから「本当にイベントに興味を持ってくれる高校生がいるのか…」と、不安を抱えながら準備を進めていました。
しかし、そんな不安をよそに、鳥取県内の各高校から16名の高校生が申し込みしてくださいました!
中には、なんと倉吉の高校生も…!
「将来の目標を叶えるためにできることを見つけたい」「自分以外の人の経験や知識を吸収し、将来に繋げたい」「大人との関わりやコミュニケーション能力を向上したい」など、熱い想いをもつ高校生が集まってくれました!
イベントは、まず自己紹介からスタート。
大人と同世代の視線が一気に自分に集まる瞬間に緊張しながらも、このイベントにかける想いを一生懸命伝えてくれました。
自己紹介が終わり、まだ少し緊張の空気が張り詰める中、簡単なゲームで緊張をほぐしながら、みんなが自分の想いや意見を話しやすい雰囲気を作りました。
そして、いよいよメインイベント “一つの輪になって未来について語らおう”がスタート!
高校生と人生の先輩が一つの円になって座り、仕事や働くことについて感じている疑問や素直な気持ちを語り合う時間です。高校生も大人も同じ目線に立ち、個々の豊かな意見を混ぜ合わせながら、高校生一人一人の未来の可能性の想像を広げていきました。
ゲームで和やかな雰囲気になったとはいえ、緊張で表情が固まる高校生のみんな。
そんな中、3年生が先陣を切ってくれました。
「自分のやりたいことを周りにどう上手く伝えたらいいですか?どんな人・団体にサポートしてもらうと良いかも知りたいです。」
やりたい事の実現に向けてどのように行動していけば良いのか?という相談にとてもピッタリなのが、八頭町議会議員の矢部啓佑さん!
「ぜひ議員に頼ってください。さまざまな分野で活躍している方々との繋がりがあるので、目標達成のために必要な方・団体との繋がりを作ります!一緒に施策を考えましょう。」と、具体的な地域サービスの紹介も交え、実現に向けてともに動いてくれることを約束してくださいました。
それに続く形で「起業したいという夢があるけれど、それに対してどのようにアプローチしていけば良いのでしょうか?」
これには、実際に起業されているイッポラボの田中大一さんが「起業したい人向けのイベントが多く開催されているので(鳥取だと隼Lab.のTORIGGERなど)、そういった場所に行くと、先輩起業家の話が聞けたり、同志ができたり、金融機関などとも繋がることができます。私の場合は、起業したいと思ったときは東京にいたので、丸の内にあるStartup Hub Tokyoという東京都が管理している起業家向けの施設に通い詰めていました。すると、自然と起業に向けた準備が進み、解像度が上がっていったように思います。同じような志を持つ人が集まる場所に飛び込んでみましょう。」と、実際に起業されている大一さんだからこそ伝えることのできる具体的なアドバイスをお話ししてくださいました。
さまざまな相談があった中、特に良い景色を見ることができたと感じたのが、「自分のやりたいこと・夢が見つからない」という高校1年生の共通の悩みに対して、先輩である2・3年生が「心が動くものに一度とことんハマってみるのが良いよ!」という言葉を送ったことです。
「今自分のやりたいことや夢が見つからなくても全く問題ないと思う。心が動くもの、少しでも興味を感じることがあれば、それに一度とことんハマってみるのが良いと思う。例えばこのはやぶさハイスクールに参加したこともそうだけど、色々な経験から人と繋がることで、新しい考え方が自分の中にできて、本当にやりたいことが見つかるよ!」と、おそらく2・3年生が1年生の時に同じように悩んだ経験があるからこそ、熱く伝えてくれているんだなと実感しました。
「高校生も大人も同じ目線に立つこと」
高校生の質問に対して大人が自分の経験談を話したり、一つのテーマについて高校生同士でも議論を交わして未来の姿を一緒に想像していきたいと、開催前に想像していた理想の空間が出来上がった瞬間でした。
イベントの締めくくりには、交流会を開催しました。
もっと話したい先輩や同世代の仲間に積極的に話しかけて目をキラキラさせる高校生のみんなを見て、ありきたりな言葉かもしれませんが「開催して本当によかった」と心から感じました。交流会で高校生のみんなと話してみて、やはりこういう場を求めている子がいるという事を再確認したので、継続的に開催していこうと思います!
実際に高校生たちからは、「行動力のある方々の生き方や価値観を学ぶことができ、こんな人生の歩み方もあるのかってたくさん衝撃を受けました。」や、「このイベントに参加して、どんな生き方をしてもいいんだ!と思えて、気が楽になりました。選択肢が無限に広がった感じがします。」「学校では自分の悩みを話せる友だちがいなくて、でも今日隼Lab.に来たら同じ悩みを持った人がこんなにもいるんだと思って、この雰囲気に酔ってます!」といった感想をもらい、私の経験から開催したこのイベントが、みんなの人生を変えるきっかけになれたことに感動しました。
今回、私と同じく鳥取県出身で、鳥取と東京を中心に動画クリエイターとして活動している、田中淳也さんにご協力いただき、このイベントの様子を動画に残しました。ぜひご覧ください。
最後に、人生の先輩としてご協力いただいた隼Lab.入居企業のみなさんを初め、このイベントを開催するにあたりお力添えいただいたみなさま。本当にありがとうございました!