「言葉を大事にする会社」清宮氏が語る一風堂の“成長”。

博多から始まり、今やヨーロッパからアジアまで海外にも広く展開する人気ラーメン店「一風堂」。一風堂ブランドの立ち上げから現在に至るまでの成長に尽力されてきた清宮俊之氏を迎えて、講演会を開催しました。

 

 

グローバルに展開する一風堂ですが、その成長の過程で大事にされてきたことや、社員のモチベーションを高め続けるための施策には、中小企業やそれ以外の組織にも重ねて考えられるヒントがたくさん散りばめられていました。参加者の皆さんも、深く頷いたり、思わず「あぁ〜」と共感の声が聞こえてきたり。

 

 

お話の中で、私が特に印象深く感じたのは「言葉を大事にしている会社だから」という一言でした。15ヶ国で事業を展開する一風堂。当然、言語の壁は様々なタイミングで清宮さんをはじめ社員の皆さんを苦しめたはずです。

素人にも想像できる、言語の違いという難しさ。だからこそ「言葉を大事にしている」という一言には深い意味と、積み重ねられた経験があるように感じられました。

 

「言葉を大事にしている」というキーワードに続いて、具体的なお話として清宮さんが話されたのが、店舗のデザインやサービスに至るまで、常に「Apple、スターバックス、ブルーボトルコーヒーの隣に並んでもおかしくないクオリティー」であることを一つの基準にしているというお話でした。

ハッとしたのは、それが一風堂の社員ではない私にも、わかったことです。

目指すべき“あるべき姿”が、初めて聞いた私にもわかる。

それは、ここに今確かに“共通理解”が生まれているということ。

 

 

「組織全体で言葉を大事にする」というのは、ただ社訓を覚える、ということではありません。

共通する「理解」を持つこと。そのためのものさしを、作ること。

言葉というものさしを持っていれば、ラーメンを作る人も、それを提供する人も、また現場以外の場所で企画を考える立場の人にとっても、一風堂“IPPUDO”として目指すべき姿が自然と立ち現れてくる。

そこを追求し続けた結果が、「博多から世界へ」広く愛される会社の、成長だったのではないか。

そんなふうに、私は今日のお話を自分の中に落とし込みました。

 

 

また、今日この講演会の中に「隼Lab.らしさ」を感じられたことの一つが、赤ちゃん連れが3組もいらっしゃったことです。こちらから特に準備をして迎えた訳ではなかったのですが、結果として赤ちゃんもいる講演会会場が出来上がっていました。

 

隼Lab.らしい風景をみて、また今からこの場所でやるべきこと、つくっていきたい場所の姿にも気づかせてもらえたような気がします。

 

清宮さん、ありがとうございました!

次はワークショップの開催を、ぜひ一緒によろしくお願いいたします!