東口善一
地域に新しい風を迎え入れる、隼の“仲人”。
合同会社ヴォール 代表
「誰かの相談者になりたい。」 ITの世界から飛び出して、子供に向けての事業展開も考える
2018.06.22
子供の頃買ってもらって夢中になったパソコンの世界。「好き」の思いが仕事に繋がり、この度IT関連の事業で起業された合同会社ヴォール。隼Lab.で起業第二号です。
今後はITはもちろん、子供達を対象としたプログラミングやビジョントレーニングなど幅広く事業展開をお考えのヴォール代表・高濱さんにお話を伺いました。
co-ba hayabusa(以下co-ba):本日はよろしくお願いします。
高濱さん(以下 高濱):ヴォールの高濱 怜です。よろしくお願いします!
co-ba:なぜ、起業しようと思われたんですか?起業は、ずっと考えていましたか?
高濱:
起業自体はそんな前からじゃないです。
元々、ITの仕事をしていましたが、会社では出来ることに制限もある。でも、IT関連に詳しい人がいない中小企業や私みたいに創業間もない個人事業主の方々は、IT関連の相談先がなくて困られることがあるんですよね。
co-ba:わかります。私もその一人です(笑)
高濱:そんな方の身近な相談先になれたらと思って、起業しました。
どんな小さな事でもいいから、わからない事で悩んでいる人をサポートできたらなと思ってます。
co-ba:今はメインでどんなことをされているんですか?
高濱:今は、ホームページの作成だったり、在庫管理のシステム開発、iPadを使ったポスレジの導入のサポートをしています。ポスレジは今後の消費税の変動に対応したレジで、導入したらランニングコストもかからず、売り上げなども管理でき、さらに補助金も出るのでオススメです。まだご存知無い方も多いのですが、補助金が出る間に導入されたらいいと思うので、補助金の申請の書き方などもサポートさせていただきます。
お客さんによって、欲しいサポートは違うので、その方に合わせた内容で提供できたらと思っています。
co-ba:補助金の申請方法まで教えてくださるんですか?
高濱:そういった部分でも分からない方も多いのでお手伝いできたらしたいです。
ここまでが仕事、これ以上は違う。そういう線引きがないので、その方の求めるものに応じて対応させていただきます。
co-ba:元々、パソコンは得意だったんですか?
高濱:得意というより好きでした。小学生の頃、ファミコンはダメだと言って買ってもらえなかったんですが、パソコンならいいと言って買ってもらって。パソコンに打ち込んだりするゲームが楽しかったですね。そこがきっかけです。
co-ba:今だと小学生でも当たり前になってきてますが、高濱さんの頃だと早いですよね?
高濱:そうですね、早かったと思います。高校生の頃はさすがに、パソコンばかりしていたら勉強しなくなっちゃうので片付けてましたが(笑)それ以外はしてましたねー。
co-ba:好きがずっと続いて、お仕事に繋がったんですね。
他にも事業として考えておられることはありますか?
高濱:子供達を対象としたプログラミング教育やビジョントレーニングという視覚トレーニングにも興味があるので、今後していけたらと計画しています。
co-ba:起業することに対して、不安はありましたか?
高濱:特に不安はありませんでした。考えすぎると動けなくなっちゃうので、まず動いてみる。動いてから考えます(笑)やってみないと分からないですから。
co-ba:起業された方、みなさんそう言われていますね!まずはやってみないと分からないよって。その一歩が私には凄い事に感じてしまいます。
ここ(co-ba hayabusa)はどう見つけられたんですか?
高濱:隼Lab.ができるずっと前から興味がありましたね。ここにどんなものができて、どんな企業が入るんだろうと。起業を考えるよりずっと前です。説明会にも参加して話を聞いたりしてました。なんか面白いものができるぞと(笑)
その後起業を考えるようになった時に、ここ(co-ba hayabusa)いいじゃないかと思って入居を考えました。
co-ba:決め手はやっぱり、Wi-Fiやコピー機があるといったコワーキングスペースならではの部分ですか?
高濱:そうですね。
仕事自体はホームページ制作やシステム開発なので自宅で行うこともできるんですが、やっぱり自宅だと仕事とプライベートの区切りをつけることが難しくなってしまうので。家にいると子供も「遊んで!」って言うしね。どこかに出てやった方がいいなと思ってる時に、コワーキングスペース、いい!と(笑)
Wi-Fiはあるし、コピー機はあるし、一階にはカフェもあるし。はかどりますね!
24時間使えるし、本当に便利ですよね。
co-ba:ここでどういった出会いを求めていますか?
高濱:そうですね。もちろん、仕事に直結する出会いがあれば一番嬉しいですが(笑)
でも、そうじゃなくてもいろいろな人と出会って、他の人の話を聞くだけでも楽しいですよね。
それに、隼Lab.で開催されているイベントには興味ありますね。イベントに参加する機会が増え、そこで知り合えた方もいます。今後も、イベントに参加される方々や隼Lab.の入居企業の方々とも交流できると嬉しいですね。
co-ba:今後していきたいこととして、先ほど、“ビジョントレーニング”と言われていましたが、それはどういったことですか?
高濱:今の仕事はもちろんですが、今後はプログラミング教育やビジョントレーニングを子供達に広めたいと思っています。ビジョントレーニングというのは、よく動体視力ってスポーツ選手とかに聞かれると思うんですけど、決してスポーツ選手だけでなくて。
目を鍛えるトレーニングをすることでスポーツの上達にも繋がるし、あと学校とかで黒板を目で追う動作も早くなったり、速読みたいに本を読むことも早くなるそうです。学力向上も見込めるとも言われています。
テレビでこういうトレーニングがあるって知って、学んでみたいなと思いましたね。
自分では気づいていないけど、本当は読む力とか弱い子もいるかもしれない。障害があるとかないとかじゃなくて、なくてもトレーニングをすることでプラスになることが多いなら教えてあげたいなと思いました。
今後、小学校でプログラミング教育も必修化になるので、楽しく学べたらいいですよね。
パソコンを使ってゲームを作ってみる体験とかロボットをプログラミングして動かしてみる体験をしてみてほしいと思ってます。
co-ba:ロボットとか楽しそうですね。子供、絶対好きです!
高濱:ロボットね、面白いですよ!センサーの取り付け位置でセンサーの値が変化する分、なかなか思うようにいかなくてね。難しい。でも、自分で出来た時の喜びも大きいです!
子供も絶対楽しいですけど、大人も夢中になります(笑)
『誰かの手助けがしたい』そのお気持ちが高濱さんの言葉からすごく伝わってきました。
IT関連で困っている方はもちろんですが、特に、これからを担っていく『子供達』をサポートしてあげたい!というお考えが印象的でした。
記事:藤田芳美
写真:山村俊太
高濱怜:1978年生まれ、八頭町出身。大学の情報工学科にてAIの基礎技術であるディープラーニング(畳み込みニューラルネットワーク)を専攻。卒業後はシステムエンジニアとして携帯電話開発、業務システム開発、ホームページ制作等、様々な分野の開発業務に従事。中小企業でのシステム管理者経験が契機となり、ITサポート事業展開のため独立。一男一女の父でもあることから、将来、子どもたちが生きやすくなるためにITを活用した教育分野の取組みも計画中。